2015年4月アーカイブ

2015年4月5日(土)
 小野学園女子中学校・高等学校 入学式 学校長式辞

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。今年は桜の開花が早く、校庭の桜は新しい緑の葉桜へと歩みを進めています。グランドの芝生も、春の訪れとともに、一段と緑鮮やかになって参りました。今日、この良き日に、今年も、元気な新入生を迎えることができましたことは、学園にとりまして、この上のない喜びであります。また、ご多忙の中、ご臨席をいただきましたご来賓、並びに保護者の皆さまには、学園を代表して、心より、御礼と、お祝いを申しあげます。

 小野学園は昭和7年、1932年に創立され、それ以来建学の精神である「清く」「正しく」「美しく」の教育を守り続け、83年目を迎えました。創立者、小野安之助先生は、「小野学園設立趣意書」の中で、このように言っています。「これからの女子教育は、良妻賢母の育成にとどめることなく、女性が社会に出て、自律的に生きていける力にまで、高めなくてはならない。」この言葉は、現在の私たちの社会でも、同じように通用しています。

 本日、新しくスタートをする100名の選ばれた皆さんは、多くの夢や希望をもって入学されたことと思います。皆さんは、その夢を実現させるために、是非、有意義な三年間、あるいは六年間を、自分を見失うことなく、充実した楽しい学校生活を過ごされることを願っています。

 今年度からは特に、進学指導、進路指導のさらなる充実を目標として、授業時数の大幅な増加やカリキュラムの見直しなどを行い、それぞれの個性や、特性に合った教育を用意して、各自の能力を最大限に生かせるように、教職員一同全力で、教育にあたって参ります。

 現在、世の中では、経済成長も以前に比べて上向きと報道され、未来への明るい兆しも見えてきました。しかし、急速に進むグローバル化と並行して、社会環境や政治、経済、教育、国際問題、あるいは、いつ起こるかわからない自然災害など、世界レベルで解決をしなければならない多くの問題が山積みしています。皆さんが実際に社会や家庭で活躍される十年、二十年後の社会情勢は、今よりももっと大きく変化していることと思います。どんな時代になっても、どんな環境においても、「自ら考えて、判断できる力」と、それを「表現できる力」を養い、「生きていく力」を身に付けることが、これから始まる学校生活で築かれていくことを忘れないでください。

 保護者の皆様方、本日は本当におめでとうございます。あらためてお祝い申し上げます。お子様の教育は、どんな時にも、保護者の皆様や、ご家庭のご理解とご協力があって、実を結ぶものです。このことをよくご理解いただき、ご家庭においても、お子様の成長を温かく見守ると共に、学園に対しましても、ご協力をいただきますよう、お願い申し上げます。

 教育には、よい環境、充実した学習目標とその内容、そして熱意ある先生方、どれも欠かすことのできない大切な要素だと思います。しかし一番大切なのは、皆さんが、「自ら考え、自ら学び、自ら行動する」ことです。私たち教職員一同は、皆さんの意欲や熱意に応えられるように、全力を尽くします。

 最後に、これまで皆さんを愛情深く、育ててくださった保護者の皆様に、心からの感謝の気持ちを忘れないでください。本日の入学式にあたり、皆さまのこれからの活躍を期待して、学校長式辞といたします。

平成27年4月5日

小野学園女子中学・高等学校 校長 小野 時英

 


2015年3月13日(金) 
 小野学園女子中学校第68回
 小野学園女子高等学校第66回
 卒業式 学校長 式辞

 厳しいしい寒さもようやく和らぎ、校庭の桜の蕾も、春の兆しと共に、膨らみが大きくなっているように感じられます。このよき日に、ご来賓の皆様、並びに保護者や、ご家族の皆様方のご列席をいただき、小野学園女子中学校、第六十八回、小野学園女子高等学校、第六十六回の卒業式を迎えることとなりました。教職員一同、この上のない喜びであり、学園を代表して、こころよりお祝いを申し上げます。

 ただ今、99名の皆さんに、卒業証書を授与いたしました。保護者の皆様におかれましては、お子様が、本校での課程を無事修了され、本日、晴れの卒業の日を迎えることができ、大変お喜びのことと思います。高段からではございますが、心よりお祝いを申し上げますとともに、長い間、本校の教育活動に、ご理解とご協力を賜りました事を、深く感謝し、厚く御礼を申し上げます。

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんと一緒に過ごした、三年間、あるいは六年間は、若さ溢れる皆さんの笑顔や、躍動感ある行動と共に、たくさんの思い出があり、語りつくすことができません。入学試験の合格発表の喜びの声に始まり、西湖での「学習習慣プログラム合宿」、中学での「沖縄修学旅行」、高校での「北海道修学旅行」も忘れることのできない、行事の一つでした。また、教科の学習はもとより、ホームルーム活動や部活動、志ら梅祭など、いろいろな学校行事を通して、友達や先生と交流を図り、多くのことを学んだことと思います。

 皆さんは、今日の卒業を機に、それぞれの新しい道に出発する日でもあります。近代教育の礎を築いた「福沢諭吉」先生は、その著書「学問のすすめ」で、「進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む」と言っております。これは、人生は前に進むしかないのだということです。先ずは自分自身が、毎日の努力を怠らず、自己の目標に向けて、自らの目標を達成して初めて、周りの世界も、満足する社会となるということです。

 世の中では、経済成長も以前に比べて上向きと報道され、未来への明るい兆しも見えてきました。しかし、日本でも、世界でも、いたるところで痛ましい出来事も起きており、日本人も巻き込まれています。社会環境や政治、経済、教育、国際問題、あるいは、いつ起こるかわからない自然災害など、不透明な状況も、広がっています。皆さんは、このような環境の中で、次の新しい場所へ出発することになりました。世界的にも、これからはもっともっと「若い力」が必要な時代になってきています。言うなれば「皆さん」の時代です。世界は「皆さん」の出番を待っているのです。小野学園の教育方針でである、「清く、正しく、美しく」の教育を忘れず、将来の夢や希望に向けて一歩一歩、前進を続け、必ず「自己実現」することを期待しています。

 さて、現在日本は五年後の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて準備が進められています。学校の近くの大井ふ頭中央海浜公園が、オリンピックの「大井ホッケー競技場」となる事も決定しています。小野学園の「グランドホッケー部」は、女子高校の「部活動」として、日本で初めて創部されました。「国体」四連覇を初め、「全日本選手権」の制覇など輝かしい実績を作ってきました。今回、本校にも、オリンピックの協力要請が来ています。

 このように学園の伝統とは、多くの卒業生によって継続され、実を結び、評価されていくものだと思います。皆さんの在学中の活動の一つ一つも必ず積み重なり、後輩に引き継がれ、小野学園の「伝統」となって永遠に続いていくはずです。将来皆さんが、社会に出てからも、このことを忘れず、卒業してからも小野学園の仲間であることを、思い出してください。そして、同窓会や、志ら梅祭など、色々な行事の時には、是非学校を訪ねて来てください。その時には、一段と成長した皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

 卒業式のこのよき日に当たり、「99名の卒業生の、一人一人の、大いなる未来に、幸多かれ!」と心より祈り、学校長式辞といたします。 

 平成27年3月13日  小野学園女子中学・高等学校 校長 小野時英