朝の音・朝の香り

    4月5日(日)中学・高校入学式後、新入生保護者の皆様にお話させていただいた内容を紹介させていただきます。

 本日は、ご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。

 保護者の皆様方は、中学生・高校生に立派に育ったお子様をご覧になり、喜びを噛み締められ安堵されていることと思います。反面、"手が離れた"と思われているのではないでしょうか。しかし、中学生、高校生という年代は、まだまだ人間形成から見れば不完全な面があり、保護者が手や目をかけ躾なければいけないことがまだまだ沢山あります。その中でも、健康管理は、重要なことの一つです。

 健康管理は、起床時からの五感を刺激することと言われています。ですから、早朝より保護者の方が作ってくださる朝食が重要になります。朝食作りで「トントン」と食材を切る音である『朝の音』、ご飯が炊ける、味噌汁やおかずの煮る香りである『朝の香り』です。次にカーテンを開け太陽を浴び、外気に触れることが、1日の健全な身体を育てる要素です。

そして、保護者のまごころのこもった、バランスのとれた朝食を摂って登校できるお子様は、心にも落ち着きが芽生え、心豊かな人格が形成され本来の健康維持が培われます。

さらに、一生懸命授業に取り組んだ後の昼食に保護者の方が作ってくださったお弁当の蓋を開けた時、お子様は、保護者の気遣いや深い愛情を受け止めることでしょう。

このような保護者の一連の行為は、子育てという仕事の一つですが、保護者のお子様を思う心から生まれ、結果的に親の後ろ姿を通し、登校支援に結び付けることにつながります。

また、別の観点から、お子様の変化を見落とすことなく『当たり前のことを当たり前に行動できる』よう軌道修正を保護者として図ることをお願い致します。

 お子様の年齢から、"自立"させたいとお考えの保護者の方もいらっしゃることと思います。その折りは、保護者として『育て躾ける内容であるか』『自立させる価値を見いだせるか』を特にあらゆる面から考を深めて判断していただきたいと考えます。

もし、お子様に変化が見られた時は、保護者として内容を吟味し、対応策を図りながら、お子様に寄り添いアドバイスをしてくださることもお子様との絆創りとなります。しかし時には角度を変えて、改善を図ることが必要なことも多くあると思います。そのようなときは、どうぞ、カウンセラーを活用ください。そして、その折には、本人・保護者とともに真摯に向き合い、問題改善を図ってまいりたいと考えます。どうぞよろしくお願い致します。

 

スクールカウンセラー 太田 房子