2011年1月アーカイブ

「ニワトリ」を使って、脊推動物の体のつくりや働きについて、より学習を深めるために解剖実習を実施しました。

 

目的 

ヒトの臓器に近い状態で観察できるニワトリを教材として、知識と命の学習をする。

本物に触れ観察することで実験を通して動物の体のつくりと働きを理解する。

 

実験の流れ

①全体観察

②胸部の筋肉の観察

③内臓の観察

④消化菅の確認

 

実験前にニワトリについての豆知識

☆歯がなくエサと一緒に食べる砂ですりつぶして消化する。

☆フン・尿・卵・精子が同じ穴から排出される「総排出孔」を持っている。

☆頭部には「鶏冠(とさか)」とあごに「肉髯(にくぜん)」と呼ばれる皮膚が発達変化した装飾器官があり、メスよりオスのほうが大きい。

☆足の指は4本で、オスの足には横か後向きに角質が変化した「距(けづめ)」が生えている。

☆目のまばたきは、下から上にかぶせるように行なう。

☆眼球運動が出来ないので、常に首を前後左右に振っている。

☆メスは1年間に240個以上の卵を産み、受精からカラができて生み出されるまでは1.5日かかる。

 ①全体の観察

解剖の前の解説で、ヒトの臓器に近い状態で観察ができるニワトリを使うことと、知識だけではなく、命の学習にも繋がることを伝えました。

栗田先生解説 
羽のない丸裸のニワトリを始めてみる生徒がほとんどでした。

注目 

腹側

鳥類や爬虫類など、糞(消化管)、尿(輸尿管)、卵・精子(生殖輸菅)が同じ穴から排出される「総排出孔」を持つ。

それぞれの器官が一緒になり、一つの管になっている。

フリーハント肛門 

②胸部の筋肉の観察

胸部の皮膚をつまみ、メスで正中線に沿って切り開く


全身 

皮膚を剃ぎ、大胸筋を観察

大胸筋の下にある小胸筋が「ササミ」という

ささみ 

 翼の動かし方

大胸筋し小胸筋をつかみ、交互に引っ張って、翼の動きを調べる。

フリーハンド大胸筋② 

③内臓の観察

胸と筋肉・翼・脚を取り外し、内臓の観察をする。

解体 

フリーハンドニワトリ② 

④消化系の観察

消化官を切り取って伸ばしてみると、なんと2メートルもありました。


腸 

消化管を取り出し、食道・胃(前胃/砂のう)・十二指腸・小腸・盲腸・大腸(直腸含む)・脾臓を確認する。

フリーハンド腸② 

ヒトの臓器に近い状態で観察ができるニワトリを教材とすることは知識だけではなく、命の学習としても意義があることと、解剖はひとつの『命』を奪うことになるので『全てを学ぶ』気持ちを持ち、本物に触れて観察することが重要だということを説明することにより、生徒達は最後には合掌をして終了しました。